氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

ナイトウ式の凄さ、わかるかなー?

さ、彦摩呂の口調でみなさんご一緒に。

研修生デーはネタの宝石箱や!

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研修生として漢医堂に行かせていただくようになってはや1年。何か身についたものはあるのかしら。そうそう、男性患者さんの背中を見せていただいて、おおっ!となったこと。背中の体毛がですね、シャツで擦れて切れているのですよ。最初は剃ってるのかしら?と思ったのですが、そんなとこ(どんな?)いちいち剃ってるはずもなし。1回擦り切れたら、あとはずっと伸びないようですね。毛頭だけが黒く見えています。

 

どうですか、合コンやオフ会の掴みのネタに使ってもいいですよ。

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さて、私がさせていただけることといえばお灸だけですが(あ、抜鍼もできるお!抜鍼は補瀉をちゃんと考えてやらなくてはいけないので、とても高度な技術が求められるんだお!ウソ)。お灸で一番苦手な場所が中脘・下脘 。

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なぜかって?呼吸のたびにお腹が上下するのでやりにくいのですよ!息すんな、と腹の中で思っている私を許してください。

 

苦手というか困るのが、ナイトウ式をやってる最中(もなか、ではなくて、さいちゅう)に舟を漕がれる方。背中がぶれると手元が狂ってしまいそうで怖いのですよっ。寝るな、起きろ!と腹の中で(ry。

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お灸の部位に関わらず、気持ちよく寝ていらっしゃる方には「アチっ!」ってさせてしまわないように気をつけなくてはなりません(いつも気をつけろよ、という突っ込みはナシでお願いしますよっ)。

 

先日の研修生デー、常連の患者さんに3射のナイトウ式、やはり2射目の途中から舟を漕いでいらっしゃいました。3射目が終わったあと、脉を確認しました。

 

いい脉になっています(と、思った。

 

が。

 

私が他のベッドを片付けている間に、葛野代表が「ナイトウ式、1射追加ねー」とお線香に火をつけるライターの音が聞こえました。

 

え、なんで?足りなかった?脉、悪かった?と不安で(ない)胸がはちきれそうになりました!

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午後診が終わった後に、追加1射の理由について葛野代表に尋ねましたところ、「目を覚まさせるタメ」というまったく想定外の答えが!

 

あの人、すぐに寝るやろ?寝たままで帰すと、ボーッとして治療効果がわかれへんねん。だから最後に体位を変えて目ぇ覚まさせて、シャキっとさせんねん。2射したらまた途中で寝てまうからな、だから1射や。

 

なるー!

 

寝てしまうということは気持ちがいいということ。みなさんご存知のように(知らんか)ナイトウ式は座位で行います。座位の治療が多いのも氣鍼医術の特徴です。

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伏臥位や仰臥位では腰に負担がかかるという患者さんのみならず、督脈へのアプローチが多いため必然的に座位になっていただくことになります。

 

背中を触るというと膀胱経の背部兪穴への刺入ですが、膀胱経ではなく奇経である督脈を多用することも氣鍼医術ならではです。氣鍼医術独自の督脈病症という概念、あまり重要視されていなかった奇経の活用により弾発指をはじめ難しい症状に目覚ましい結果を出せています。

 

督脈を触る際に気をつけなくてはならないのが補瀉です。

虚実に気をつけなくてはいけないのは督脈だけじゃないだろ!というそこのあなた、従来のツボ療法、圧痛点治療では補瀉に無頓着であるというのが事実ではないでしょうか。刺入より抜鍼時にこそ補瀉を考えなくてはなりません。刺しっぱなし、抜きっぱなしの鍼では虚実に対する補瀉ができないのです。

お灸ももちろん、補のお灸と瀉のお灸があります。

 ナイトウ式は督脈の虚実の凸凹を整えます。それによって背中に一本筋が通ったようになり、気血の流れを良くすると共に様々な滞りを解消します。検脉をしながら回数の過不足を調整することでより効果が高まります。

督脉の調整としてのナイトウ式、是非とも皆さまの治療にお役立てくださいませ。

 

最後までお読みくださりありがとうございます

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