氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

腰痛の治療動画詳細説明その3(終

こちらの続きです。

本治法、陽経の処理が終りましたので、最後は背中の標治法です。

 主訴として肩こりや背中の張りがあったわけではありませんが、患者の体を実際に触ってみて感じるものがあるなら、それは症状除去のための手技を行います。

 

患者の自覚するものだけを信用しては、治すべき箇所を見逃す恐れがありますし、逆に治っているということもちゃんと認識してもらえていないことが往々にしてあります。

 

手技がひとつ終わる毎に何をしたか、どんな効果があるのか、という一言はあって無駄になることはありません。患者と治療家、双方にとって。

 

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体を動かしてみて、取りきれていない痛みなどの有無を探ります。

背中を触る際に大活躍するのが後方深度検脉です。

名人芸の勘に頼る手技は再現性がありません。鍼の深さは脉締で的確にわかります。督脉を触る際に後方から検脉を行います(これ、ほんとにすごいです!!

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背中のコリや張りを丁寧に探って、氣鍼による散鍼を行います。

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最後に検脉を行い、脉が締まったままであれば終了。もしも浮いていたら、それは証が違っている恐れがあるので、最初からやり直しです。

 

一般的な治療の流れです。

 

1:子午診断にて虚している箇所をみつける

 

2:奇経診断にて最も実している箇所をみつける

 

3:腹氣鍼診断®にて子午と奇経の整合性を確かめる

 

4:難経六十九難本治法の証をたてる

 

5:虚している経絡は補い、実している経絡は瀉法をほどこす

 

6:陽経の処理

 

7:標治法

 

通しで15分ぐらいでしょうか。表面的な痛みは標治法だけでも治すことができますが、証をちゃんと立てて本治法を行うことによって生命力を高めることができ、その場しのぎの対症療法でない、根本治療となるのです。

 

待ち時間3時間治療5分という昨今の医療と比べて、患者さんにとっては比較にならないメリットのある治療です。自費治療を厭う方には、実はたいへん効率的な治療であることをわかっていただく言葉のやりとりも重要ですね。
 

最後までお読みくださりありがとうございます

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