氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

ボールが頭に当たったせいで手が痺れる

小学2年生男子。

サッカーボールが頭に当たって手が痺れる、というので整形外科を受診したら「心配だったら脳神経外科を紹介します」と言われた。

その前に診てください、と父親から電話があった。

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主訴


両手の左手小指が特にしびれている。左側頭部に少しの痛みがある。

 

脉状


やや沈んで虚にして軟。

異常な脉は呈していない。

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子午診断


左小指小腸経に対して右肝経大衝穴で脉締。この段階で手のしびれはなくなった。「あれ~、無くなった!」と歓声をあげた。

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奇経診断


左後谿・N―右申脈・Sで脉締。

 


肝虚肺虚証右から原穴交差の、督脈病症の定番である。

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標治法


督脈の陥凹部位に氣鍼の①(0.06ミリまぶたの厚さ、つまり接触鍼) 

0番ステンレス鍼使用 

お灸は無し

 

次の日来院。

主訴は消えているが、腰が少し重いという。同様に治療して、まだ悪い箇所があれば来なさい、と指示して終了。

 

いわゆるむち打ち症状である。整形も脳神経外科も何もしなかったが、そのほうが良心的だ。なぜなら、薬毒、放射線を浴びせられずに済んで良かった、ということだ。

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この両親は鍼灸の愛好家で、父は劇症前立腺炎を三陰交のお灸だけで完治させたり、母親はアメリカ人で「多発性硬化症」で10年継続治療しているから、家族になにかあれば鍼灸だ、と信頼してくれている。

初出:2017/09/19

 

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