氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

謎の激痛の正体は?

【症例】31才 女性 自営業

 

「左腰・背中をガンガーンと何かでどつかれる激痛で左鎖骨まで痛みます」「病院は?」「行ってません。自営で一人なので代わりがいないから痛み止め飲んで何とか」

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脉状

緊脉と思しき弦をよじった堅く沈んだ数脉

 

腹気鍼診断

下脘・巨闕が締まり 気海・左期門が緊を帯びている。

 

奇経診断

左外関・N―左臨泣・Sで脉締

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脾虚腎肝実証右から合水(腎は原穴も使用)

 

治療

明確な腎臓結石の発作である。石なのか砂なのかは定かではない。しかし激痛の度合いからして一個二個の石ではなさそうだ。その証拠に一度目の治療を終えて「あ、楽になりました」といわれてすぐにまた弦脉が現れて腎肝の診どころに邪が戻ってきて「あ、また重くなってきた」と患者も顔をしかめ始めた。

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そこで再度本治法をやり直し、特にしっかりキョロ実痛をとらえ、腎実瀉法を念入り下圧瀉法を加えた。「あ、横腹が軽くなった」と。そして同時に六部上位の腎肝のみどころも軟らかくなり、且つ腹の気海と左期門からも邪が消えていた。そこで確信をもって言える。あとでおしっこが沢山出ますよ。泡立ったり牛乳のおろおろのようなものか茶褐色の悪露が出ますよと。次回が楽しみ

 

初出:2017/05/26

 

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