氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

パニック障害という病名がつくであろう症例

46才 主婦 2男子の母 160㎝ 45キロ

 

主訴:動悸・不安・めまい・頭痛・顔面硬直

 

経過:1ヶ月前に過呼吸発作で救急入院。電車に乗ることもできないし不安な言葉に反応してしまう。主婦業にも差し支え実家の母親に来てもらっている。

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奇経診断:陥谷ー後谿 

 

:心包虚肺腎実証

 

奇経診断:合谷ー陥谷

 

腎虚心包虚証などを7回治療、8回目の朝から電車でこれたという。しかしまだ母親付き添いである。

 

12回目で奇経診断が後谿ー申脈交差になっていた。つまり証は「肝虚肺虚証」交差である。

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平鍼を使用する奇経診断

 

督脈病証そのものに戻ったということは重要である。本来の病症、つまり始まりの体調に戻ってきた。治ってきたということである。

 

動悸・息切れ・目まい・不安・嘔吐感・朝起きれない・頭痛など病名は「起立性調節障害」「更年期障害」「自律神経失調症」などなどつけられるが、病院の薬では治らないでむしろ悪化する。

難経69難の本治法に加え「督脈処置」をしていくと必ずや治るのである。この患者さんもあと一歩である。

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宿題の答え 

中村泰山先生が正解を答えていた(Facebookの「氣鍼医術研究会」ページ参照)。

 

厥陰兪は厥陰心包経の兪穴と捉えると上下歯痛とも胃経が関連しているから「胃ー心包」の子午拮抗関係から治療ができるのである。合谷が大腸経であるから補瀉すればよいのだ。ちなみに足三里も歯痛に効く、胃経だから同じく補瀉すればいいのだ。

注意点は、経絡治療においては必ず経絡の虚実を捉え補瀉の目的意識もって臨まなければいけない。さすれば万が一の誤治療にも訂正ができるのである。

 

初出:2017/03/18

 

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