氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

【症例】わけのわからない体調不良

36才 主婦 妊娠2か月半

【主訴】

今朝から右耳が痛く、声がこもっています。つわりらしく、お腹がすいたときと食べた後がとてもしんどい。家事もしんどくて息ぎれがする。目まい・頭重・動悸・息切れ・胃のつかえ

 
 経過

風邪気味で鼻水がでるのをかんでいたが、奥が痛くなり同時におでこから鼻周辺に鈍痛が出る。今朝からは耳が痛んでしょうがない。

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脉状

虚にしてやや数、やや浮き、中位に革と思しき邪が診える。

 

腹気鍼診断

気海・中脘が締まり、巨闕・下脘が革を帯びて浮いてきた。

 

奇経診断

右合谷・Nー右申脈・S で脉締。

 

腎虚心脾実証左から合水 (左陰谷・左尺沢に補法、右少海・右陰陵泉に瀉法)

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ステンレス5分0番で丁寧に補法を加え、一番鍼で革脈を除去した。

腎虚を補った段階で耳の痛みはなくなっていたが、まだこもった感じは半分残った。心と脾を瀉した後は耳のこもり感も無くなってしまって頭痛もないという。

 

標治法

座位にて肩・頸・背中の滞りを軽く気鍼の①(0,06ミリの接触鍼)を行って終了した。脉状は中位にまとまり、うるおいも出て邪の脉は完全になくなっていた。

「気分良くなったでしょう」「はいとっても楽です。耳の痛みも全くなくなりました」

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頸椎がずいぶんと変形していたがやはり「頸椎捻挫症候群」に妊娠という状況がつわりを伴って出てきてしまったのだろう。わけのわからない体調不良こそ経絡治療・気鍼医術の出番である。

 

初出:2017/02/17

 

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