氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

脈拍150回/分越え、肺炎で服薬中の女性

経過:

3週間前に風邪をひき、2週間前から咳と熱がひどくなり、我慢しきれず6日前に病院で受診したところ「肺炎」の診断。「入院しますか」と言われたのを断って、家業の酒店の仕事を続けていた。薬は飲み続けているが、今日は38度の熱で咳き込み動悸が治まらないと来院。

 
 主訴

咳・動悸・息切れ・食欲不振・不眠・熱38.5度・脈拍1分間150回・胸が重い

 

脉状

沈数にして促脉さらに躁を呈している。沈数は裏熱を現わし奥に入った肺炎の脉。

促脉は「せわしき中に一止まりつまづく熱裏に蓄える」という心臓病脉である。

 

考察

6日間抗生物質を飲んだにもかかわらず肺の炎症はまだ治らず。どうも心臓にも負担が来ているようだ。安静時に脈拍が1分間に150回を超えているのは心臓発作も考えられるひどい状態である。

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腹気鍼診断

膻中・左期門が脉締 

中脘・気海の脈は大きめ堅・革脉を帯びている。

 

奇経診断

右陥谷ー右後谿

 

証・本治法

「心包虚肺腎実証」左から経金穴使用

 

治療

左間使穴・左補法中封穴に丁寧に補法。

右瀉法孔最穴と右陰谷穴の圧痛をとらえ下圧瀉法をなした。

柔らかな脉状になったと同時に、脈拍もなんと瞬時に1分間90回に落ち着いたのだ。もちろん動悸も瞬時に収まった。

2日後、紹介者の友人が来て「らくになったとよろこんで電話くれました」とのことです。

 

初出:2016/12/10

 

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