氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

気鍼医術における診断のコツ解説(3点セットの治療:歯痛・胃痛・膝痛)

57才 自営業女性 

「右下の奥歯が痛みます。右ひざと胃が痛いです」

 

この患者さんの気鍼医術における診断のコツ解説

 

1:

痛みの場所に偏りがあると即「子午診断」を考える。虚の経絡が判明するから。

この患者さんの場合「右下の奥歯」ということで右大腸経の変動と捉え、「実痛」と仮定し子午拮抗経絡は左の腎経である。だから左照海あたりの虚圧痛部に金10番を補的手技にて補う。即、脉締を得た。

 

 

2:

右ひざ(胃経)胃痛(胃経)右胃経に対して子午拮抗経絡は左の心包経である。左大陵穴で脉締。

 

3:

この段階で腎・心包の絡む証は何ですかと、奇経診断を考える。

ア)腎虚心包虚証 

イ)心包虚腎虚

ウ)脾虚腎虚

アの左腎虚心包虚証の奇経診断は右の合谷・N―右陥谷・S

イの左心包虚腎虚証は右陥谷・N―右合谷・S

ウの左脾虚腎虚証は右外関・N―右照海・S

以上の奇経診断で脉締が確定すれば証が決定してしまうのだから、すごい簡単明瞭だ。

 

4:

この場合「右外関―右照海」で脉締を得た。よって「脾虚腎虚」左同側が決定した。

f:id:kishin-ijutsu:20180503055200j:plain

治療

脾虚腎虚証左同側合水穴の治療が終了時には「歯のうずき・胃の痛み」はなくなっていた。

右ひざ痛に関しては少しは良好だろうが、慢性痛につき継続治療が必要であろう。

 

初出:2016/09/16

 

最後までお読みくださりありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

↑クリックしていただけると励みになります

 

www.kishin-ijutsu.com