氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

抗生剤を処方された膀胱炎の患者さん

主婦 63歳

頸の痛みで治療中の患者さん、「膀胱炎になっちゃいました」と夕方に来院。

 

午前中我慢できずに病院に行って、昼に抗生剤を1回飲んだという。まだ鍼歴が2・3回だから仕方がない。

 

「抗生剤は味方の菌まで殺してしまうから膀胱が無防備になってすぐに再発しちゃうよ。飲んだのが1回だけならもうやめて、鍼とお灸で治しませんか?」

「実は私もそのほうがいいと思って来ました。」 

 

治療・診断

 

腹気鍼診断

中脘が締まり下脘・巨闕が実、気海がしっかり脉締。この段階で腎虚が推定できるし、脾・心の実が診れる。この証の推測を確定するにはやはり奇経診断が必要である。

 

奇経診断

左合谷・N―左申脈・S 左合谷所属の大腸経との子午拮抗経絡は右の腎経である。左申脈所属の膀胱経との子午拮抗経絡は右肺である。つまり右腎・肺虚は確定であり相剋経絡は実であることが理解できる。

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腎虚心脾実証右から合水穴使用

 

標治法

中極穴に気刺鍼の③以上、押手いっぱいに刺入しばしとどめて補的に抜鍼。三陰交に7壮づつ知熱灸。

 

2日後昼前

「今日は朝から調子いいです。歩いてくるのにトイレを探さなくても良くてよかった」とのこと。前回同様に治療して「やや微熱が残ってますから冷やさないように、膀胱炎はこれで大丈夫」と終了。

 

初出:2016/09/11

 

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