氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

弾発指 その2

52歳 男性会社員 左手薬指・小指の弾発指

 

「左手薬指・小指ともに半分しか握れないうえに、指が弾発して痛い」との訴え。

 

治療:標治法〜氣鍼の3以上(深刺し)

座位にて胸椎の圧痛部を探すと、4・5・6の間に反応があった。1番鍼・1寸3部のはりを押し手いっぱい刺入して脉締が得られるところでとめた。2か所に同様な手技を加えて握る動作をさせると、薬指は弾発が少し残る程度になった。

「とても握りやすく痛みもほとんどありません」。

f:id:kishin-ijutsu:20180412072051j:plain

ポイントは椎間に脉締が得られるまで刺入すること。特に慢性疾患には、結果的に骨に当たるまで入れることで著効がある。一穴で即効の場合が多い。

 

初出:2016/07/31

 

サイト管理人からの補足:

脉締(みゃくてい)という考えは氣鍼医術ならではのもの。脈の状態が「広がった脉状が細く縮まり、堅い脉状が柔らかくなり、噪がしい脉状が静かになる」ことを「脉が締まる」といいます。それを確認するための方法が「後方検脈」。

f:id:kishin-ijutsu:20180412073016j:plain

左手で押手をしたまま、右手で検脉をします。刺入の深さが適切かどうかがその場でわかります。脉締を得られるまで、鍼の深さを変えていきます。もちろんどうにも脉締が得られない場合は選穴をやり直すことが必要です。

 

最後までお読みくださりありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

↑クリックしていただけると励みになります

 

www.kishin-ijutsu.com