氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

素人にもわかる背部氣鍼〜謎のチクチクチク

サイト管理人です。先日は氣鍼医術臨床講座でした。写真を撮りにお邪魔したのですが、見ていてわからないことがあったので講師をされていた中村泰山先生に質問をしました。素人ってこんなふうに疑問に思うんだな、と治療家のみなさまにわかっていただけると喜びます。

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管理人:自分が治療されてる時は何されてるかわかんなかったんですけど、こうやって見せていただいて実際にどういうことをされてるのかがよくわかりました。

 

泰山先生:そうですね、ちゃんと説明させていただけたらいいのですが、あんまり喋るほうに気持ちが向くと集中力が途切れちゃうんですよ

 

管:以前は私も治療中にベラベラ喋ってたんですけど、脈診がデリケートな作業であるとわかって、邪魔しちゃいけないといらん口は噤むようになりましたよっ

 

泰:鍼をしてるのかお灸をしてるのかわからないという方もいらっしゃいますね

 

管:んー、チクチク感だけだと判別つかないんですかね

 

泰:あちっ!ってなればお灸だってわかるでしょうけど、そこまでの熱さじゃないですからね

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管:そうそう、チクチクといえばですね、背中にいつもチクチクされていて、どんな鍼つかってやってるんだろ、ってずっと疑問だったんですよ。今日見学時にそれを確認しようと思ったんですが、やっぱりわかりませんでした。

 

泰:何がわからなかったんですか?

 

管:背中を上から下までチクチクチクチクってされるんですけど、私の感覚からしたら置き鍼のようなものを持って、それを押し当ててるって感じなんですよ。普通の鍼で刺されてるって感じじゃないんですよ。なので背中のチクチクチクチクには専用の鍼があるのかな、って思ってたんです。

 

泰:うーん?

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管:今日、あ、これがいつもの背中チクチクチクチクだな、と見てて思ったんですが、どんな鍼を使われてるのか見えなかったんです

 

泰:チクチクチクチクってテンポで刺すんですか?

 

管:はい、そうです、チクチクチクチクです

 

泰:ああ、わかりました、それ散鍼ですよ

 

管:どんなことしてるんですか?

 

泰:やってることは同じです、普通の鍼でもいいですけど銅鍼で押手してるんです

 

管:えー、そうなんですか?チクチクチクチクという速いテンポで、場所を定めて押手して氣をいれるってことをされてるのが驚異です!

 

泰:こんな感じですよ(と、壁に向けてやってくださいました)

 

管:ああ、そっか、いちいちブスブス刺してるわけじゃないからそのテンポでできるんですね


【氣鍼医術】背部氣鍼(腰痛の治療としての標治法)

管:バカなことをお尋ねしますが、これは本治ですか、標治ですか?

 

泰:標治です

 

管:標治ってことは、実際の痛みを処理してるんですよね

 

泰:この方は腰の重さを訴えていらっしゃいましたからね

 

管:あ、そっか!それを治すための標治ということですね!

 

動画ではちょっとゆっくりしたテンポですが、実際の治療ではもっと速いチクチクチクチクチクチクチクチクです。説明をしていただくまでずっと、痛くない画鋲のようなものを押し当てられていると思っていました。

 

治るという結果があればどんなプロセスかを知る必要はないのかもしれませんが、ほんの少し説明していただくことでしていただいた治療をより深く受け取ることができますね。説明していただくことで感じる「そうなのかー!」で治療効果3割増し、というのが患者の実感です。

 

特に氣鍼医術の場合は実際に痛みを訴えている患部と鍼を置く場所が異なっていることが多いですから、鍼のおかげで治っているということが実感できていない患者さんも少なからずです。

 参考エントリー

この治療の「おかげ」で治ったのだ、ということの念押しは患者のためにこそ必要ですね。

 

注意事項、禁止事項などもお伝えていただいているかと思いますが、治療家のみなさんが思っている以上に患者はザルだと認識していただいたほうがいいかと。10言って1伝わるぐらい、といっても大げさではありません。お手数とは存じますが、うるさく言ってやってください、ザルで鳥頭な患者に。

 

 最後までお読みくださりありがとうございます

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