氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

風邪に即効性!難経69難の本治法

「朝からぞくぞくと寒気がして、軽く咳も出ます」胃腸症状で治療継続中の40歳男性が朝1番で来院した。

 

不問で脈診すると「少し浮き躁を帯びてやや数」の風邪脈です。咳が出ているのは今朝からではないですか?風邪が入りかけてますよ。
 

「そういわれれば、だるいのは今朝からで、少し咳がでて目の奥が重いです」

f:id:kishin-ijutsu:20180224072022j:plain

腹気鍼診断は中脘・下脘が締まり、右期門が締まる。3日前の証は脾虚腎虚証であったが明らかに肺虚肝虚証に変化している。

 

ここで証をより正確に確認する方法が奇経診断(鍼法)である。右申脈―左後谿にNSを添付すると明確に脉締した。これではっきりと左肺脾虚を補い、右肝虚を補うことが決定する。これが腹気鍼診断と奇経診断の連動診断なのである。

f:id:kishin-ijutsu:20180224072111j:plain

<<治療>> 

咳嗽はひどくないので肺経は本穴の左太淵・脾経は左経金穴商丘をじっくり補う。次に右肝経中封穴を補った。福島弘道先生の言う肺肝相克証であり、本証肺脾は左を、副証肝は右を補う相克治療の定則である。

f:id:kishin-ijutsu:20180224072227j:plain

ここで重要なポイントがある。奇経診断が右申脈―右後谿が出る時がよくあるが、なんと肺虚肝虚左同側に補法を加えなければならないのである。これこそが気鍼医術が経絡治療の発展形である由縁なのである。

 

 最後までお読みくださりありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

↑クリックしていただけると励みになります

www.kishin-ijutsu.com