氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

痛みさえ治れば病名はなんでもいい

腹痛と下痢を訴えている患者。

 

浮いてやや数革脈を帯びている。左心包内関にステンレス鍼をあてるとすこし締まる。左公孫でもやや締まる。左太啓も締まる。

 

右公孫―右合谷にNS平鍼を置いて締まるので脾虚腎虚証に決定。

 

公孫合谷は稀にあるが珍しい。脉は締まると同時に患者さんの腹痛度合いが半減した。本治はなんと経金穴が一番よく締まる。腸風邪なんて言う名前があるようだがそんなとこだろう。今の痛みが治ればいいのだから病名はノロでも食中毒でも何でもいい。

 

座位になって終わろうとしたがまだ重みがあるというのでそのまま線香を取りだして裏内庭に近づける。数えたら左は3回で熱さを訴える。右は8回でも感じないのでさらに直接灸をすえると、2壮で熱っと足を引っこめた。そのとたんに「お腹が楽になりました!」と歓声が。

 

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島田隆司先生の論文「足底の穴について―厥との関連を考えながら―

(『日本経絡学会誌』5巻6号)には、足底の穴の適応疾患についてつぎのような記載がある。

 

「この足底穴に屡々見られる適応症は、「素問」厥論に言う「(足の)五指より膝上に至りて寒え、その寒ゆるや、外よりせず、皆、内よりする也」なる症状の伴う疾患である。つまり痺病(痛痺・著痛、現代病名では慢性リウマチ)、経筋病(下肢の諸神経痛、神経マヒ)、宗筋の聚る所とされる陰部や小腹部の諸疾患(子宮、膀胱、前立腺、睾丸、肛門、小腹痛、下痢)などのうち、足底から下肢にかけての深部の寒えを伴うものである。時に腹満、胸痛、胸部閉塞感、逆気などの症候を示す場合もある」

 

足の熱感や下肢の冷えに伴って様々な症状を引き起こすのでが「厥病(けつびょう)」、この「厥病」に足底穴は効果あるようです。

 

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先日の「家族のためのお脈拝見法講座」にて、受講者から急に湿疹が出てきた、との訴えが。昼食が悪さをした可能性があり、裏内庭にお灸をすることに。

 


【裏内庭】急な湿疹に裏内庭で対応

 

食中毒、ノロウイルス、蕁麻疹、アトピーなどに効果絶大。ご家庭でもぜひなさってください。

参考エントリー:


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