氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

耳鳴りの原因は?

37歳男性、1月8日初診。

 

12月中頃から左耳鳴りが止まらない。病院に行ったがおさまらないとのこと。つまり気味な感じからいきなりキーんという金属音になってそのまま、うるさくて眠れないという。本治法の最中に「あれ、音が小さくなる」と言い始めた。受付で「キーンがスーになった」と言って帰って行った。

 

1月12日治療2回目。金属音は残ってはいるがほとんどなくなり夜も眠れているとのこと。「ジー」という音になっている。気にならなくなった。治療後は「スー」になったとのこと。

 

1月17日治療3回目。楽になったという。でもスーはまだ残っていて、仕事で首を使うとまだ大きくなる。腎虚脾虚相剋証右から左合谷ー右公孫。

 

f:id:kishin-ijutsu:20180116104221j:plain

 

3月1日治療4回目。「あかん、治るんやろか、キーンはあんまり出ぇへんけど、セミが鳴いてるのがとれへん」「最初のキーンが10やったら今は2から5や」。

 

じっくりと脉診した結果「腎虚単一左右」つまり「右照海―列缺左」の奇経診断が出た。躁を帯びた脈が静まりになった。耳鳴りは10から1になったという。「頚髓症」つまり、骨や髓にまでかかわる深い炎症症状があるのだろう。

 

バイクの事故でもやったんだろう、若い時に

「えー、十代の頃だよ、そんなん関係あるの?」

「道路を頭で450メートル滑ったことがある。バイクでこけて。」

そやろ、それや、その後遺症が出とるんだ

「20年前やでー」

どちらにしても「腎虚」であり、やはり病症の位置は深い。

f:id:kishin-ijutsu:20180116104300j:plain

3月10日治療5回目。

黙ってベッドに寝たままであまり訴えない。私も黙って不問診断である。脉診すると「中位辺りで虚して細めでやや数、騒々しい脉」、あらま、風が入って微熱だね、と言ったら「どきっとしたわ、だまっとこ思ったのにわかるんや」

 

腎虚心包虚右同側で治療。

 

「これで飲めるな、今夜は♪」と喜んで帰った。耳鳴りは「10のうち2から4、1の時もあった」という。前回以後、相当楽や、とのこと。「風邪引いてしんどかったけど、楽になったわ」。

 

平成24年の治療メモより

 

サイト管理人のつぶやき:

管理人の本職はお悩み相談のようなことなのですが、そのブログに「耳鳴り 霊障」と検索して来られる方が非常に多いのですよ。耳鳴りは霊障だと思って除霊に行く方が少なからずってびっくりでしょ!実際「耳鳴りがするので除霊してください」と言われたこともあるのですよ、実話ですよ、実話。治療家のみなさま、無知蒙昧な迷える子羊たちにどうぞ治療の機会を!!啓蒙を!!

 

 最後までお読みくださりありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

↑クリックしていただけると励みになります

 

www.kishin-ijutsu.com