氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

鍼灸師になった母

5日前の夕方から、長らく出てなかった喘息発作が出たという11歳男子。肩で息をしながらヒューヒューと苦しそうにしていたので病院につれて行ったところ、喘息の診断で吸入器が処方された。薬と吸入器セットが出たが子供が「吸いたくない鍼に行きたい、というのでつれてきました。」と。

 

この子の母親は3人の子もちで彼らが幼児の時から当院にはよく連れてきていて、彼の喘息もこのところ落ち着いていたのだ。

ちなみにこの母親はなんとその頃に鍼灸師になりたいと一心発起して専門学校に通い免許を取った強者でもある。

今回は自分で治そうと治療したがうまくいかないので連れてきたのである。

 

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 <<奇経診断>>    

左陥谷-左後谿       

心包虚肺腎実証

右から全経金穴使用

 

確実に肺実の病証である。陰経から(心包・肝)をしっかり補ったのち肺・腎から実邪を取り除かなければいけない。帰りは脉締で帰したが自信はある。

 

3日後来院したが、「さっきまで3時間も野外で釣りをしていました」と何事もなかったように元気な顔を出した。

 

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