氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない

某日夜9時過ぎ、往診中の車内に神戸はり医塾の塾生さんからの相談電話があった。直接電話とはよほどのことであろうと電話に出た。

 

案の定質問者いわく「完璧に治療が終了したと思っていた患者さんから、あれから立てなくなった。何をしたんだ。娘が鍼灸師だから相談してみる。」というまるできつい口調の抗議の電話があったという。

 

「どう対処したらいいのでしょうか」長年臨床してるとこの手の話は実に多い。勉強になるからしっかり聞いてほしいと思う。

f:id:kishin-ijutsu:20171124101222j:plain

1)悪化した経緯を丁寧によく聞くこと。

・治療後は痛みもなくなって気持ちよく帰って行ったという経過に、まず自信を持つこと。

・帰りは良かったのに、痛くなり始めたのはその後何時ころからかを丁寧に質問する。

 

2)治療終了時がお昼頃だから痛み始めたのは2時近くであったらしい。ここで大切なのはその間に患者さんがどんな行動をしたか、ここが重要なのです。立てない、立てなくなった原因がそこにあるからです。

 

3)よく聞いていかなければいけません、悪意のある人は隠そうとします。だから、丁寧に何気なくその時間帯にどんな行動をしたのかお尋ねしなければいけません。

 

4)「治療の帰りに少し調子がいいので買い物をして帰りました」などという行動をふと漏らすはずです。

 

5)1週間以上も痛くて寝込んでいらっしゃいましたよね。帰りは気持ちよく帰られましたよね。と経過事実を何気なく念を押さなければいけません。帰りには痛みも減って帰られましたよね、ということの言質を患者さん自身の記憶を明確に呼び戻すことが納得させることができるか否か、治療継続してもらえるか否かの別れめでです。

 

www.kishin-ijutsu.com