氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

インフルエンザに勝つ

2月27日(土曜日)午後5時

 

「先生、孫にインフルエンザうつされたみたい。昼、娘の家から帰ったらぞくぞく寒気が始まり、喉もいがいがします。明後日大切な集まりがあるんです。なんとかしてください」と飛び込んできた56歳女性。兵庫県下ではインフルエンザの流行がピークである。

インフルでも風邪でも「腹気鍼診断」をしっかりやれば「証」が明確に出て「診断即治療」という経絡治療の素晴らしさが発揮できるのだ。

 

<<脈状>>       

浮いてやや数脈、躁を帯びている。風邪脈であり状況からインフルの感染は明らかである。

 

<<腹気鍼診断>> 

心包虚肺腎実証    

 

<<奇経診断>>    

陥谷―後谿

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「肺腎実証」が出たということは咽喉から気管支にかけてすでにインフルの邪が侵入したものと断言できる。咳嗽感熱の主りの経金穴にはりを当てると脉が締まることから「風邪感染」は断言できりるのだ。また子経絡の水系の腎経絡にまで邪が及んでいることもわかる。

 

<<治療>>   

間使と中封を丁寧に補い、尺沢と復溜から瀉法を行い、陽経の処理を済ませると脉締した。「これで大丈夫ですが明日朝、もう一回治療しときましょうか」

 

2月28日(日曜日)10時

「おかげさまで、咳もなく熱も出ませんでした。よく眠れて今朝は食欲もあります」風邪脈は収まり数脈も躁脈もなくやや虚にして平の日常脉である。

 

「インフルに勝ちましたね」

「おかげ様でありがとうございます」

 

風邪もインフルエンザもマイコプラズマ肺炎溶連菌感染症も治療の真髄は「難経69難の本治法」を確実に実践すればいいだけなのである。

 

今、そこにある痛みを、魔法のように消すことができる

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