氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

保健室で過ごさざるを得ない理由は

16歳女子高校生

1年前から頭痛で朝起きることができなく学校を休みがちで、登校しても途中で保健室に行くことがあり最近特に症状が激しく吐き気までするという。

 

・1回目治療

 

<<奇経診断>>  

左臨泣―右合谷    

 

<<証>> 

心虚腎虚右から原穴

痛みが完全になくなったと、ニコニコして帰って行った。

 

・2回目治療   

 

前回の治療後は久々ににこやかにお昼ごはんを食べていたという。

体調は良好であるが朝起きると右後頭部を中心に痛みだす。

 

<<奇経診断>>   

右陥谷―左合谷    

 

<<証>> 

心包虚腎虚

・3回目治療   

普段は座位の方が痛みが強い。今週は痛みが無く授業を受けることが出来たというが、昨日は補習授業でずいぶん冷えたという。今日は右の後頭部が以前の半分くらい痛むという。

 

<<奇経診断>>

右合谷―右臨泣  

 

<<証>>

腎虚心虚

 

<<本治>>

左同側経金穴

帰りはスッキリして帰って行った。笑顔が多くなってきたから紆余曲折はあるだろうが必ず完治出来るはずである。次回は瘂門からの刺絡が適応だろうと考えている。

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中学時代はソフトボール部でずいぶん無茶をしたらしく頸椎の捻挫がしっかりと診えるし背中には側弯証もある。顔面にボールが直撃して鼻が折れたこともあるそうな。だから高校に入学して剣道部に入ったが頭痛が始まりどうしても面をかぶっての練習ができなくなったのだという。

外見は元気そうだから保健室に行くとクラスメートに「またか、なんて顔されるだろうね」というと悲しそうにうなずいた。後頭部の瘀血もしっかり見えるので刺絡は有効だろうと思う。

 

今、そこにある痛みを、魔法のように消すことができる

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