氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

治らない気管支炎の正体は?

70歳女性、10日前に風邪をひいて病院を受診したがなかなか良くならない。熱は下がったが呼吸が苦しくて動作が思うようにならない、とタクシーで1万円もかけて来院。本人は風邪のため気管支炎が治らないのだろうと思っていたという。

心筋梗塞の経過のある患者さんであり、風邪薬を飲んでる間は心臓の薬や降圧剤は止めているという。激しい呼吸困難で、泡のような痰をともないゼーゼーと咳き込んでいる。

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半座位(上半身を起こした姿勢)で楽になり、仰臥位(あおむけ)で悪化する。唇が紫色手足は冷たく、全身に冷や汗をかいている。脈がランダムにうち、動悸を訴え胸痛や胸部圧迫感が現れている。

肺うっ血のために気管支が圧迫されることが原因で喘息と似た症状が起こることがあるが、つまりこの症状は心臓喘息であり、急性心不全の症状のひとつであると推察される。

 

治療1回目(2013/03/06)  

心包虚肺実

その場でゼーゼーが止まり側にいてもそれがよくわかった。本人も「呼吸がとても楽になりました!」と喜びの声をあげた。

 

治療2回目(2013/03/08) 

心包虚腎虚

身体も呼吸も楽になったといって帰っていった。来る道筋も、今日はとても楽に歩けたと電車で来院した。

〜2013年の治療記録より〜