氣鍼医術症例ブログ〜難経69難本治法の実践日記(はてな版)

脉診流「気鍼医術」創始者で臨床40年、福島弘道先生の直弟子である葛野玄庵による症例ブログです

臨床所感

後方検脉の凄さ、わかるかなー?

はい、では教科書の47頁を開いてください。 え?忘れた? しょーがないわねぇ、隣の席の人に見せて貰ってください え?そもそも持ってない?? 教科書も持たずにどうやって今まで授業を受けてきたの! 今すぐ購買部にいって買ってきなさい!! 購買部 ↓ じ…

RSウイルス感染症の患者報告数の急増が続く

こんなニュースが目につきました。 ◆治療方法◆RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法になります。 と、ありますが、氣鍼医術ではRSウイルスに対してこのように対応できます。 ご参考になさってください。 最後までお読みく…

エアコンでせきが止まらない!

先日のエントリーがたいへんアクセスを多く集めて不思議だったのですが 原因がわかりました。 この記事をみて「エアコン・風邪・せき」で検索された方が当ブログを訪れてくださったようです。 治療家でない方には難しい内容だったかと思いますが、風邪を治す…

今日は何の日?

8月9日、89、ハチキュウ、はりきゅう、鍼灸の日である。 私は銭湯の靴入れでも89番、なければ8番か9番、それでも空いてないと18番か19番に入れるほど数字にはこだわる癖がある。 始まりは治療室の電話番号である。開業時には番号選択制度はなかったし、…

脉を診ずして何が鍼灸医術か!

経絡治療の大家の臨床動画を見て愕然とした。なぜなら、治療途中、そして終了時に脉診をしていないのである。なんということだろう。名人になればそんなものなのか。 鍼灸医術における診断法は「望・聞・問・切」につきる。中でも「切診」のひとつ「脉診」は…

「聴門の一鍼」ではなく「頂門の一鍼」でした

学のなさを暴露してしまいました。36年間、聴会穴と耳門穴をまとめて「聴門穴」と勝手に思い込み、その上正しくは「頂門の一鍼」なのに先日のブログ において「聴門の一鍼」と全くの勘違いを書いてしまいました。あらためて訂正させていただきます。 ※修正済…

鍼灸師は職人である〜治療実力は繰り返しの技術鍛錬でこそ獲得できる!

私が「気鍼医術」を提唱してからも、その前からも、「研修」という形で治療室を手伝ってくれる若い鍼灸師たちが何人来てくれただろう。そして去っていっただろうか。 なぜ去っていったのか。私自身の至らなさを棚に上げておいて考えてみた。 納得したことが…

拙著「氣鍼医術〜鍼術指南極意」読者からのお便り

先生の御著書を拝見させていただき、さっそく急性腰痛の患者様に「列缺」の一穴へ刺鍼(すみません、鍉鍼でなくて)したところ、一穴でほぼ治ってしまいました。 患者様に「うそでしょ!?、、何これ!」と非常に驚かれたと同時に、自分でも「内心では信じら…

われ未だ術を得ざるなり〜入院を勧めた話

古い患者さんから「叔父が腰を痛めて困っている。トイレには歩いて行っているらしいので、往診を願えませんか?」と依頼があった。善は急げ、その日の夜8時に往診に出かけた。 玄関を開けてすぐに細い急な階段があり、2階にあがった。そこには両膝に両手を…

【家庭でできる治療法】スプーン小児はり

男子 2歳 「鼻水が出て食欲がありません。体温37,8度です。」と母親が夜中に電話をしてきた。 台所にスプーンがあるでしょう、それをもってきて、丸くなってる裏の部分で背中・両手足・腹・胸を軽く擦ってみてください。肌がピンク色になればОKですよ。…

患者さんの言うことは鵜呑みにしてはいけない

問診時の注意点です。 1:「普通」の便通とは? 便通はどうですか?と尋ねたところ、「普通です」とのお返事。 普通といわれますと、毎日とか、2日に1回とかですか? 「1週間に1回くらいです」 それ普通じゃないですよ、便秘じゃないですか! 「子供の…

氣鍼医術の技術面・経営面におけるメリットとは?

神戸市東灘区で開業されている「しみず鍼灸整骨院」 の清水隆宏先生より、氣鍼医術の紹介・推薦のテキストを賜りました。清水先生、ありがとうございます!!治療の技術的なことだけでなく経営面についても触れられていて、治療院運営にお悩みの方にとても有…

「念のために病院に行っていただく」のはなぜか

鍼灸院も10年20年と治療を重ねていると、重症・重病の患者さんを治療することが増える。 時には念のため病院で検査しときましょうか、と検査を受けていただくことが必要な時もあります。 患者さんを守り、自分自身を守るために 鍼灸師には死亡診断権はな…

新薬の功罪(3)恐れていた事態〜降圧剤

80代高齢のご婦人、ついに恐れていたことが起きた。 血圧が108の65で下がり過ぎですよ、このままじゃ脳梗塞ですよ、夏場は血圧が下がりやすくてなおさら危ないですから、すぐ担当の先生に「下がり過ぎて気分が悪い」といって薬を加減してもらってくださいな…

物事の本質を見極めるということ〜男はだまってお脉拝見!

物事の現象から本質を見極めることがいかに大切なことかを問われているのが、今回の「大相撲事件」だろう。 なにが? どういうこと? たとえば我々鍼灸師が患者さんの治療に際し主訴を聞き、顔色、舌の色を診、脉診その他の診断から病の本質を確実に見極め治…

腎実証が増えたわけ

最近特に腎臓・肝臓という重要な臓器そのものに重篤病証の増加傾向がある。疲労倦怠感・口渇・腹部、腰部の激痛や鈍痛・尿の出が悪い・血尿・手足・全身のむくみなど、全身の叫びともいえるこれら諸症状は腎機能低下によることはまちがいない。 かつて「沈黙…

再現性ある解熱即効の治療法

ブルガリの結婚指輪で小児鍼をした母親の話を昨日報告していて思い出した。 お江戸の時代、小児の高熱を必ず治すはり医者がいた。その技は障子の向こうで施術し弟子にも見せなかったが、あるときその秘伝の術をその弟子がこっそりと覘いてしまったという。 …

即効性こそ経絡治療・脈診流「気鍼医術」の命です!

先日の「家族のための脈診講座」参加者のおひとりである50才女性、右肩が上がらないという症状に対し経絡治療「子午鍼法」をさせていただきました。 参加者見守る中ほんの30秒で「あら、挙がった~!」と拍手がわきました。左肩大腸経実に対し右腎経・太…

誰がすすめてくれたら鍼灸治療を受けられますか?

39歳靴店スタッフ男性、「腰のハリが取れない」という主訴で来院。現在は逆流性胃炎で薬をもらっているだけだが、4年前に膵炎で通院したことがあるという。 「はり灸」が怖くて行こうとも考えてことがなかったが、常連のお客さんが「痛くもなんともないか…

治療させていただけることに感謝

毎週木曜日は多忙日である。なんとなれば時間外往診が2件あるのだ。 朝4時50分起床、車で30キロ先のお寺さんを6時着で往診する。 90歳現役のお寺さんだが大腸がん・肺気腫・パーキンソンをもって10年になる患者さんだ。耳鳴り腰痛腰膝の痛みなど…

科学的根拠は必要か?

4/14の記事でご紹介したジャガリコ症候群の患者さんが5日後に来院。 「嘘のようにめちゃくちゃ元気になったんです。あのだるくてしんどかったのが、まったくなくなりました」と大喜びで報告してくれました。 明らかに心包虚肺腎実証の「腎実」瀉法が効いた…

鍼灸術の本質は医術である

鍼灸院開業に際しての信念と昔裏話 〜同志としての若き鍼灸師たちへ〜 鍼灸院を開業して37年目になります。開業当時の正式名は「はり・きゅう漢医堂治療院」でした。現在は(有)はり医術処漢医堂といいます。開業予定の同志の参考になればとの思いで昔の裏…

再会の場が通夜の席とならぬように

私はなぜ休みなく診療しているのか〜鍼灸師としての生き方〜 忘れもしない32、3年前のことだ。休診日の朝、買い物に出ようと車のエンジンをかけたところに近所のおばあちゃんが膝をかばいながら歩いてきた。 「すいません、休診日で今から出かけるのでま…

治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない

某日夜9時過ぎ、往診中の車内に神戸はり医塾の塾生さんからの相談電話があった。直接電話とはよほどのことであろうと電話に出た。 案の定質問者いわく「完璧に治療が終了したと思っていた患者さんから、あれから立てなくなった。何をしたんだ。娘が鍼灸師だ…

子午治療との出会い

30数年前になりますが、福島弘道先生の「東洋はり医センター」で修業中の頃、「子午治療」と呼ばれていて「飛び道具」つまり標治法の一つで「補でもなく瀉でもない気血の滞りを流す」という定義で使われていた治療法が「子午治療」であったと記憶しています。…